がんと付き合うために

がんの種類

肝臓

肝癌とは、もちろん肝臓の中にできた悪性腫瘍です。年間約30000人以上の死亡者が出ており、肺癌、胃癌、大腸癌に続いて4番目に多い癌です。肝癌には色々な種類がありますが、最も多いのが肝細胞癌で、他にも胆管細胞癌があり、それらの混合した混合型肝癌などがあります。

また、肝癌の中でも他の臓器からの癌細胞が転移する転移性癌があります。日本では原発性肝癌のうちの90%は肝細胞癌が占めており、肝癌と言われるものは肝細胞癌のことを指しているのです。

日本の肝癌発症者の9割近くはC型肝炎、B型肝炎のウィルスの感染が原因の慢性肝炎や肝硬変が発症の要因にあります。B型肝炎ウィルスに感染して慢性肝炎や肝硬変を経て肝癌に移行するケースが多いですが、ウィルスが直接肝細胞の遺伝子に進入したことにより発癌する場合もあります。そのため肝臓の働きがそれほど悪くなっていない時から癌発症と認めることがあります。

一方、C型肝炎ウィルスは、感染後2~30年して慢性肝炎や肝硬変になり、そこから肝癌に移行するケースが多く見られます。ウィルスにより肝機能障害が続き、細胞が壊されたり新生したりを繰り返し、遺伝子が変化し発癌すると考えられています。肝癌の予防法は、まずはB型、C型肝炎ウィルスに感染しないことが最も重要です。現在は輸血で感染する可能性はほとんどありませんが、血液感染の可能性は考えられます。それは、ウィルス感染者が使用していた歯ブラシや髭剃りを共有してしまう場合です。

C型肝炎ウィルスの感染者は、インターフェロン等による抗ウィルス療法によって発癌リスクを低めることがわかってきています。たとえ肝癌になっても、早期発見、早期治療すれば生存確率の向上も期待できるのです。専門医の定期的な検診が重要になります。