がんと付き合うために

がんの発生原因

医薬品の副作用

ある機関によって、癌に対する副作用が実証されている物質に、ディ・エチル・スチル・ベストロール(DES)があります。DESはホルモン剤で、’50年頃に流産防止ために多くの妊婦に投与されました。

しかし、DESを投与された母親から生まれた女の子が思春期を迎えたときの膣癌等とDESとの関連が解明され、妊婦への使用が禁止されました。これは極端な例ですが、医療用に処方された薬剤が、将来の癌の原因となる場合があるのです。

それは、女性ホルモン剤による癌への影響や、長期間にわたりフェナセチン含有解熱鎮痛薬を使用することによって増える尿管移行上皮癌のリスク、抗癌剤使用によって増加する白血病等の第二次癌リスク、臓器移植後の免疫抑制剤の長期服用によって増加する悪性リンパ腫やカボジ肉腫のリスクが解明されています。

さらに、乳癌のリスクが高まる要因として、ピル(経口避妊薬)の服用や、ホルモン補充療法(閉経後)考えられています。また、タモキシフェンや単一で使用するエストロゲン製剤などは子宮体癌のリスクを上げる要因とされています。ただし、これらの薬のために癌になってしまう人の割合は、薬を使っていないのに癌になる人の割合と比べて、必ずしも大きくはないので、薬剤によるメリットとのバランスをよく考えたうえでの処方が求められています。

そして、農薬です。作物栽培時に使用する農薬よりも、収穫後に多量に散布される農薬のほうに問題があるのです。出荷時に、害虫の駆除やカビ予防のために農作物に多くの薬剤が使われます。そのため、輸入品ほど危険リスクが高いと言えます。