がんと付き合うために

がんの治療方法

温熱療法

癌細胞は、正常な細胞に比べ熱に弱い性質があります。これを利用するのが温熱療法です、しかし、まだ研究段階で、標準的な治療法としてはその地位を得ていません。 温熱療法には、全身温熱療法と局所温熱療法があります。一般的には、マイクロ波や電磁波を使用する局所温熱療法が多く使われます。

この療法は単独ではあまり使われず、放射線療法や薬物療法(抗癌剤)と併用することで、その効力を高めるために使われることが多いようです。いま、最も研究が進んでいるのが局所温熱療法と放射線の併用治療法で、脳、食道、乳房、大腸、膀胱等の各癌の治療に試みられています。

日本で主に使われる治療法は、+と-の2枚の電極で身体を挟んで高周波を流すやり方です。しかし、この治療法では身体全体に電流が流れる理屈ですが、腫瘍は温度が上がりやすいので、正常組織との間に温度差が出ます。

悪性腫瘍が42℃になったとき、正常組織は40℃くらいで、全身の体温も少し上昇します。40℃くらいの加温は血行を促進し免疫力を高め、治療に効果的と考えられています。しかし、脂肪や空気、骨などが邪魔になる身体の奥深い部位にできる癌は、十分な温熱効果が得られず、効果が期待できない可能性もあります。 加温時間が長いほうが効果は大きいのですが、その一方で、身体への負担も大きくなるので50分から60分くらいが適切な時間です。毎日温熱療法を実施すると、癌細胞が耐熱化してしますので、3日に1度くらいが適しています。

この温熱療法は、現時点では通常の治療法では治すのが困難な局所進行癌や再発した癌の治療法を考える上での、1つの選択肢と考えておくべきでしょう。